一枚の壁

｢また二人で古城の庭園に行きましょうよ…｣










『いいな！
今から行くか！！』











｢お家に帰って私服に着替えてからね…
軍人さんには皆､気を使うわ……





ごめんね､
ハンス｣













『いいよ｡

事実だから…



ただ､君にまで気を使わせて悪い』













｢いいえ､

私はハンスが好きだから｣













『ありがとう｡

じゃあ､急ぐよ』





｢ええ…｣













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