一枚の壁
18歳の私
〜以外、18歳のクリスティーナ・アーベル目線
私は、今…
学校に通いながら、エリーナ叔母さんのお店でお針子見習いをしている。
ハンスお兄ちゃんは20歳になり、一昨年には軍隊に入って兵隊さんになった。
『クリスティーナ
手がお留守よ!!』
あっ…
いけないわ!
叔母さんに怒られちゃった。
「ごめんなさい。」
『あのね、クリスティーナ。
店はオリンピックの影響で目が回るほど忙しいのよ。
学業と両立させると、姉さんと約束したでしょう…
頑張って』
「はい」
.