一枚の壁



















「…ラインラントでしょう?…」






『よく分かったね・・・

戦争にはならないと思うが、完全にドイツは孤立するだろう。
頼りは、イタリアと日本だ』














「ラインラントでは何を?」





『俺は歩兵だ。

他の部隊はポーランドに侵攻する準備をする』








「エリーナ叔母さんは、今回の進駐開始には…
不賛成みたい」








『クリスティーナの家族は反戦だから仕方ない。
俺はナチスの人間だし。。

嫌なら婚約は…』




「ハンス!!
何を言うの?」







『すまない。

弱気になった』











「誓ったわよ。
私は神様に。

ハンスと生きると…」







『弱気になってた』







「私は大丈夫。

あなたより強いわ(笑)」







『そうだな...

だから、俺は安心して行ける』









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