一枚の壁















『昼前には帰ろう。

明後日に出発だから』




「出征前にごめんなさい」





『そんな事ない。。

俺が軍人だから…』






「そんな事!!
言わないで。

国のために戦うのよ…


私より、そちらが大切」











ハンスは苦しげな顔をした。









『本当は正しくないかもしれない。

でもいまは……



君と離れたくない』








そう言って強く抱きしめられた。










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