一枚の壁













「私…


妊娠したの」












『…おめでとう…



嬉しい』









「今はハンスがいないから正直不安も沢山あるの…

だけど、きっと大丈夫。」






『そうね。

ハンス君には知らせた?』





「まだ…

知らせたら心配かけるし。」






『ダメよ!!

すぐに電報を送りなさい』





「分かった…」





















ママにも指摘されたので私はハンスに電報を送った。








――――


ハンスヘ




ワタシハ
タカラモノヲ
サズカリマシタ


シンパイムヨウ


ゲンキデス


アセラズ二、アナタノカエリヲマツカラ





クリスティーナ

―――
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