valentine×kiss×2
「ごめん。待った?」
「ううん。大丈夫」
ウソばっかり。頬が赤白いし、ちょっと待たせちゃったんだよね?
「待たせてごめんね」
私はそんな彼の気持ちが嬉しくて、自然と笑顔になってたんだ。
「うん」
もう熊ちゃんも何も言わなかったけど、ちょっと照れ笑いしてた。
「そこのお店でいい?」
所詮、私たちは高校生。
デパート近くのファーストフード店に入る事にした。
夜9時。
店内は、お客もまばらで、大学生風のグループが賑やかに談笑してる他は、1人で食べてる人達が数人いるだけだった。
静かでも、うるさくもない空間。
そんな中、私たちは、窓際のテーブル席に腰を下ろしたんだ。