valentine×kiss×2
年下くんは弟系?
ある日の休憩時間。
「北田さんと一緒に休憩なんてラッキーだな」
へへへ…なんて笑いながら、目の前の熊田くんは、コーラを飲んでいる。
「そっだねー。考えてみたら、2人きりの休憩は初めてかも」
うん。うん。気が付かなかったが、そんな感じだ。
「北田さんは兄弟いる?」
「ううん。いな~い。一人っ子。やっぱり私って、ワガママに見える?」
「くす。そんな事ないですよ。オレはアネキが2人いるんですけど、めっちゃ怖くてねぇ。北田さんてアネキとは正反対なタイプだから気になっただけ」
「そっかぁ。お姉ちゃん2人なんだー。いいなぁ。うらやましい。私も兄弟が欲しかったよ」
「じゃ。オレが北田さんの弟になってあげる。
ねっ!お姉ちゃん」
上目遣いで見上げないで。んっもう。小悪魔だね。熊田くんは。
「ありがとう。じゃ!遠慮なく、お姉ちゃんを楽しまさせてもらうわね」
私も何だかワクワクしてきて、妙にウキウキしてきた。