Ⅹ(クロス)
「お母様・・・近頃ジプサムの力が弱くなってきている気がします。
ジプサムはラドニアの原動力・・・。
その力が尽きてしまってたら、ラドニアはどうなってしまうのでしょう。」
リディアは、母の隣にそっと腰を下ろすと、その透き通る碧色の瞳を真っ直ぐに母親に向けた。
「やはり・・・それを感じていたのね・・・。
この国の経済や産業のことは、全てフェルナンド公に任せてあるわ。
でも、この街の変わり様を見ていると、あなたが不安になるのも無理はないわね・・・。」
「ええ。 それに、このところ声が弱くなっているのです。
大地から聞こえる声が・・・。」
「リディア、その事は・・・」
「わかっています。お母様。
でも、ジプサムは大地の力無しでは、そのエネルギーを保つことは出来ません。
だとしたら、大地の力が薄れている今、ラドニアはとても深刻な事態に陥っているのではないでしょうか・・・。」
「・・・そうね、リディア。 その事はお父様にもお知らせしなくてはならないわね。
ただ、いずれにせよ女の私達にはどうすることも出来ない事・・・。
あなたは、きちんと今のあなたの務めを果たすことも大切よ。」
ジプサムはラドニアの原動力・・・。
その力が尽きてしまってたら、ラドニアはどうなってしまうのでしょう。」
リディアは、母の隣にそっと腰を下ろすと、その透き通る碧色の瞳を真っ直ぐに母親に向けた。
「やはり・・・それを感じていたのね・・・。
この国の経済や産業のことは、全てフェルナンド公に任せてあるわ。
でも、この街の変わり様を見ていると、あなたが不安になるのも無理はないわね・・・。」
「ええ。 それに、このところ声が弱くなっているのです。
大地から聞こえる声が・・・。」
「リディア、その事は・・・」
「わかっています。お母様。
でも、ジプサムは大地の力無しでは、そのエネルギーを保つことは出来ません。
だとしたら、大地の力が薄れている今、ラドニアはとても深刻な事態に陥っているのではないでしょうか・・・。」
「・・・そうね、リディア。 その事はお父様にもお知らせしなくてはならないわね。
ただ、いずれにせよ女の私達にはどうすることも出来ない事・・・。
あなたは、きちんと今のあなたの務めを果たすことも大切よ。」