Ⅹ(クロス)
「さっき、そいつの体から赤い光りの帯が出てたの、お前らも見ただろ。
そいつは、大地の力を使って自分の傷を治しやがったんじゃねェのか?」
「あは!そんな・・・まさか!薬師でもあるまいし・・・」
カラスは両手を挙げて首を振る。
ジャコスはカラスを横目で睨むとゆっくりと少女の横に膝をついた。
「じゃあ、この傷跡はどう説明する?
それから・・・このバングル。
間違いねェ。これはシュラムの村のモノだ。」
少女の左腕には、銀色のバングルが鈍い輝きを放っている。
そして、それには奇妙な文字がぎっしりと刻まれていた。
「ユウリ、コイツはいったい誰だ?!」
「ラドニアの王女、リディアだ。」
ユウリは噛み締めるように答える。
「ユ、ユウリ、お前、ラドニアのお姫様攫って来たのかよ! お前、一体何考えてんだよ。
そ、それに、だったらそいつがナユタな訳ねェじゃんかよ!!」
そいつは、大地の力を使って自分の傷を治しやがったんじゃねェのか?」
「あは!そんな・・・まさか!薬師でもあるまいし・・・」
カラスは両手を挙げて首を振る。
ジャコスはカラスを横目で睨むとゆっくりと少女の横に膝をついた。
「じゃあ、この傷跡はどう説明する?
それから・・・このバングル。
間違いねェ。これはシュラムの村のモノだ。」
少女の左腕には、銀色のバングルが鈍い輝きを放っている。
そして、それには奇妙な文字がぎっしりと刻まれていた。
「ユウリ、コイツはいったい誰だ?!」
「ラドニアの王女、リディアだ。」
ユウリは噛み締めるように答える。
「ユ、ユウリ、お前、ラドニアのお姫様攫って来たのかよ! お前、一体何考えてんだよ。
そ、それに、だったらそいつがナユタな訳ねェじゃんかよ!!」