Ⅹ(クロス)
「それで・・・?
そのデモは治まったのか? オウガ。」
王宮の官房室に、フェルナンドの低い声が響く。
「はい。 国王陛下。
なんとかその場は抑えたようですが、このままでは、またいつ起きるやもしれません。」
「ふむ。
奴らにまだそんな意志が残っていたとはな。
そういう事ならば、なおさら事を急がねばならぬな。
奴らに、希望の光とやらを見せ付けてやる為にも・・・。
してオウガ、ロトス共和国からの返事は?」
「それが・・・奴ら、のらりくらりと返答をごまかして、話し合いにさえ応じる気配はございません。」
「なるほど。
つまりそれは、いつ仕掛けても構わないと・・・
そう言う事なのだな。」
フェルナンドは、口角を持ち上げ、その口髭をゆっくりと手で撫でる。
「そう・・・捉えてもよろしいかと・・・。」
オウガはぎらぎらした目つきでフェルナンドを見る。
そのデモは治まったのか? オウガ。」
王宮の官房室に、フェルナンドの低い声が響く。
「はい。 国王陛下。
なんとかその場は抑えたようですが、このままでは、またいつ起きるやもしれません。」
「ふむ。
奴らにまだそんな意志が残っていたとはな。
そういう事ならば、なおさら事を急がねばならぬな。
奴らに、希望の光とやらを見せ付けてやる為にも・・・。
してオウガ、ロトス共和国からの返事は?」
「それが・・・奴ら、のらりくらりと返答をごまかして、話し合いにさえ応じる気配はございません。」
「なるほど。
つまりそれは、いつ仕掛けても構わないと・・・
そう言う事なのだな。」
フェルナンドは、口角を持ち上げ、その口髭をゆっくりと手で撫でる。
「そう・・・捉えてもよろしいかと・・・。」
オウガはぎらぎらした目つきでフェルナンドを見る。