Ⅹ(クロス)
「ふむ。
ここが奴らの中枢といった処か・・・。」
「そのようです。
シュラムというこの村は、ロトスのジプサム略奪に当たっての最も重要な拠点になるかと思われます。
特に、このスケッチの人物・・・。
あいにくその名前まで吐かせることは出来ませんでしたが、この人物がその鍵を握っているかと・・・。」
「なるほど・・・。
そこまで分かれば充分だ。
まずは、このシュラムの村とやらを落とせばよいのだな。
その老女は、その後炙り出してやればよい。」
「しかしながら、国王陛下。
男の記憶の中に、こんな情報が有りました。
その、シュラムという村は、『ジプサムに守られている』・・・と。」
「案ずる事はないわ。
世界最先端の技術を誇る我々の戦力が、このようなちっぽけな村に劣るとは思えぬ。
よいか。
すぐさま、軍の幹部を集めて戦略を練るのだ。
抜かるでないぞ。
全ては、輝けるラドニアの未来の為だ!!」
「畏まりました。」
オウガは、深々と頭を垂れると扉の外へ消えた。
(ふふ。 あのナユタの男、なかなか役に立ってくれたな。
後で手厚く葬ってやるとするか・・・。)
フェルナンドは、刃物のように鋭い眼光を深緑色のマントに投げた。
ここが奴らの中枢といった処か・・・。」
「そのようです。
シュラムというこの村は、ロトスのジプサム略奪に当たっての最も重要な拠点になるかと思われます。
特に、このスケッチの人物・・・。
あいにくその名前まで吐かせることは出来ませんでしたが、この人物がその鍵を握っているかと・・・。」
「なるほど・・・。
そこまで分かれば充分だ。
まずは、このシュラムの村とやらを落とせばよいのだな。
その老女は、その後炙り出してやればよい。」
「しかしながら、国王陛下。
男の記憶の中に、こんな情報が有りました。
その、シュラムという村は、『ジプサムに守られている』・・・と。」
「案ずる事はないわ。
世界最先端の技術を誇る我々の戦力が、このようなちっぽけな村に劣るとは思えぬ。
よいか。
すぐさま、軍の幹部を集めて戦略を練るのだ。
抜かるでないぞ。
全ては、輝けるラドニアの未来の為だ!!」
「畏まりました。」
オウガは、深々と頭を垂れると扉の外へ消えた。
(ふふ。 あのナユタの男、なかなか役に立ってくれたな。
後で手厚く葬ってやるとするか・・・。)
フェルナンドは、刃物のように鋭い眼光を深緑色のマントに投げた。