Ⅹ(クロス)
「ふふ…。あなたも困った人だ。
私が触れないと言ったのは、気高き王妃である義姉上の事ですよ。
重罪人をこっそり逃がしてしまうような小賢しい女とは違う。」
フェルナンドは、その手に力を入れる。
王妃アーリアは、キッとフェルナンドの目を見据えて言った。
「分かりました。 あなたの、好きになさればいいわ。」
フェルナンドはふっと笑ってその手を放すと、またがらりと表情を変え、鋭い目つきでアーリアの顎を掴んで持ち上げる。
「さすがは義姉上。聞き分けがよろしい・・・。
では、もう二度と私の邪魔をしないように、あなたには少し静かにしていただきましょう。
なに、手荒な真似はいたしません。
あなたは私の、大切な人だ・・・。」
フェルナンドはそう言うと、王妃を抱きかかえ、地下通路の奥へと入って行った。
私が触れないと言ったのは、気高き王妃である義姉上の事ですよ。
重罪人をこっそり逃がしてしまうような小賢しい女とは違う。」
フェルナンドは、その手に力を入れる。
王妃アーリアは、キッとフェルナンドの目を見据えて言った。
「分かりました。 あなたの、好きになさればいいわ。」
フェルナンドはふっと笑ってその手を放すと、またがらりと表情を変え、鋭い目つきでアーリアの顎を掴んで持ち上げる。
「さすがは義姉上。聞き分けがよろしい・・・。
では、もう二度と私の邪魔をしないように、あなたには少し静かにしていただきましょう。
なに、手荒な真似はいたしません。
あなたは私の、大切な人だ・・・。」
フェルナンドはそう言うと、王妃を抱きかかえ、地下通路の奥へと入って行った。