Ⅹ(クロス)
「国王陛下!! 国王陛下―!!」
オウガの低い声が王宮の廊下に響き渡る。
「どうした?オウガ、騒がしいぞ。」
フェルナンドは血の気の失せた顔で官房室へと入って行く。
「実は・・・王室に仕える者の中で、職を辞めたいと申し出る者が何名か現れまして・・・。」
オウガは声を落として言う。
「なるほど。
民に背を向けられた王室には関わりたくない・・・と?
構わん。好きにさせろ。
そのような者は、こちらから願い下げだ。軍の士気が下がる。」
「か・・・畏まりました。」
オウガは何か言いかけて、その口を閉じる。
「ところでオウガ、例の作戦は順調に進んでいるか?」
「万事、うまくいっております。
奴らの守備も、海側に集結しているものと思われます。」
オウガの低い声が王宮の廊下に響き渡る。
「どうした?オウガ、騒がしいぞ。」
フェルナンドは血の気の失せた顔で官房室へと入って行く。
「実は・・・王室に仕える者の中で、職を辞めたいと申し出る者が何名か現れまして・・・。」
オウガは声を落として言う。
「なるほど。
民に背を向けられた王室には関わりたくない・・・と?
構わん。好きにさせろ。
そのような者は、こちらから願い下げだ。軍の士気が下がる。」
「か・・・畏まりました。」
オウガは何か言いかけて、その口を閉じる。
「ところでオウガ、例の作戦は順調に進んでいるか?」
「万事、うまくいっております。
奴らの守備も、海側に集結しているものと思われます。」