Ⅹ(クロス)
しばらくして、リディアは擦れた声で話し始めた。
「怖かったの・・・。
急に、今までに聞いた事が無いくらいの沢山の大地の声が聞こえてきて、何かわからない大きな力が私の心を持っていったの・・・
気がついたら、足が勝手に動いていて・・・
でも、私はまだ、そこへ行くのが怖くて・・・
怖くて・・・
だって、私はまだそれを受け入れられない・・・から・・・
でも、行かなくちゃいけないって、力が・・・力が・・・」
ユウリは、ライトの言葉を思い出していた。
『憎しみを持った状態で覚醒したら、リディアは力をコントロール出来なくなってしまう・・・』
(憎しみ・・・か・・・)
ユウリはリディアを胸に抱いたまま、訊ねる。
「なぁ、リディア・・・」
「ん?」
「お前の大切なモノって、何だ?」
「大切な・・・モノ・・・」
「思い出せない・・・か。」
「怖かったの・・・。
急に、今までに聞いた事が無いくらいの沢山の大地の声が聞こえてきて、何かわからない大きな力が私の心を持っていったの・・・
気がついたら、足が勝手に動いていて・・・
でも、私はまだ、そこへ行くのが怖くて・・・
怖くて・・・
だって、私はまだそれを受け入れられない・・・から・・・
でも、行かなくちゃいけないって、力が・・・力が・・・」
ユウリは、ライトの言葉を思い出していた。
『憎しみを持った状態で覚醒したら、リディアは力をコントロール出来なくなってしまう・・・』
(憎しみ・・・か・・・)
ユウリはリディアを胸に抱いたまま、訊ねる。
「なぁ、リディア・・・」
「ん?」
「お前の大切なモノって、何だ?」
「大切な・・・モノ・・・」
「思い出せない・・・か。」