Ⅹ(クロス)
「うん。 そうね・・・。

それは、私の一部・・・。

だから・・・、ちゃんと受け止めなくちゃいけない・・・。」


リディアは、胸のあたりをギュッと掴む。


「ま、っつー事だ。」


「ユウリ」


「あぁ?」


「ありがとう。

なんだかすごく・・・落ち着いてきたみたい。」


「そりゃ良かった。」

(半分は、前にブロスから聞いた事の受け売りだけどよ・・・。

ま、そんなこたぁどーでもいいやな・・・)



「ほんじゃ、もうそろそろ車に戻んねェとな。

こんなとこカラスに見られたひにゃ、何言われるかわかったもんじゃねェ。」


「ぁ、ねぇ、ユウリ、お願いがあるの・・・。」

リディアは、濡れた碧色の瞳でユウリを見上げた。

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