Ⅹ(クロス)
緋色の光は、リディアの心臓を捉え、そこから体の細部へとそれを拡散させていく・・・


「あぁぁぁぁ!!」

リディアは圧倒的な力に体の全てを奪われながら、かろうじてその意識を保とうと必死に耐えた。





やがて


リディアの体内に吸収されたそれは、リディアの鼓動とその営みを同じくしてドクドクと息づき始めた。









湖面に静寂が戻る。



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