Ⅹ(クロス)
「反ラドニア勢力が、その力を集結している模様です。
奴らは、リディア王女の事をクロス様と・・・まるで神を敬うかのように呼び、
リディア王女の織った布を身に着け、その士気を高めているとの情報が入っております。」
「布・・・?
以前からリディアが施設に寄付していた、あの織物の事か。」
「はい。
その布で作られた服が、恐らくクロス覚醒の時点から緋色の光を放ち始めているとか・・・。」
「光・・・そんなモノにまで影響を及ぼす程の力なのか・・・。
構わぬ。例の兵器の準備を早急に進めろ。」
オウガは目を見開いてフェルナンドに言う。
「お、恐れながら国王陛下。
今、こちらの守備を固めなければ計画の遂行は難しいかと思われますが・・・」
「オウガ・・・、時間が無いのだ。我々には、もう時間が無い。
我国のジプサムの力がもう尽きかけていると、先刻フランから連絡があった。
例の兵器が最後の賭けになるだろう。」
「そんな・・・。」
奴らは、リディア王女の事をクロス様と・・・まるで神を敬うかのように呼び、
リディア王女の織った布を身に着け、その士気を高めているとの情報が入っております。」
「布・・・?
以前からリディアが施設に寄付していた、あの織物の事か。」
「はい。
その布で作られた服が、恐らくクロス覚醒の時点から緋色の光を放ち始めているとか・・・。」
「光・・・そんなモノにまで影響を及ぼす程の力なのか・・・。
構わぬ。例の兵器の準備を早急に進めろ。」
オウガは目を見開いてフェルナンドに言う。
「お、恐れながら国王陛下。
今、こちらの守備を固めなければ計画の遂行は難しいかと思われますが・・・」
「オウガ・・・、時間が無いのだ。我々には、もう時間が無い。
我国のジプサムの力がもう尽きかけていると、先刻フランから連絡があった。
例の兵器が最後の賭けになるだろう。」
「そんな・・・。」