Ⅹ(クロス)
(緑色の・・・マント。
廊下の奥で動いていた黒っぽい影は・・・その人だったの?)
「しかも、そいつはリゲルの港に度々来ていたらしい。
軍の者が何度か見かけた事があると言っていた。
大方、偵察にでも来ていたのだろう。
密輸業者に化けてな・・・。」
「密輸業者?!」
リディアは思わず顔色を変えた。
「ん?」
フェルナンドは眉を顰め、リディアを鋭く見る。
「いえ・・・ 何でもありません。」
リディアは俯いて、目を逸らした。
「さあ、リディア、後は私たちに任せて、お前はしばらく部屋に戻っていなさい。
明日は、国民に王の訃報を知らせなくてはならない。
そして、王の葬儀の準備をしなくては・・・。」
廊下の奥で動いていた黒っぽい影は・・・その人だったの?)
「しかも、そいつはリゲルの港に度々来ていたらしい。
軍の者が何度か見かけた事があると言っていた。
大方、偵察にでも来ていたのだろう。
密輸業者に化けてな・・・。」
「密輸業者?!」
リディアは思わず顔色を変えた。
「ん?」
フェルナンドは眉を顰め、リディアを鋭く見る。
「いえ・・・ 何でもありません。」
リディアは俯いて、目を逸らした。
「さあ、リディア、後は私たちに任せて、お前はしばらく部屋に戻っていなさい。
明日は、国民に王の訃報を知らせなくてはならない。
そして、王の葬儀の準備をしなくては・・・。」