Ⅹ(クロス)
Ⅵ. 摩り替えられた真実
「各国への知らせだが…国内での葬儀を済ませた後、正式な文書を送る予定だ。」
地下の官房室。
フェルナンドの低い声が響く。
「私もそれが賢明かと存じます。
特にロトス共和国への対応は慎重にしなくてはなりません。」
口元に僅かな微笑を浮かべながらオウガが応える。
「して、軍の体制はどうだ?」
「すぐにでも戦闘が可能かと…。」
「分かった。
今回の事で、ラドニア国民の意識は確実に外側へ向くであろう。
カルディナ海峡の向こう、ロトス島へな。」
地下の官房室。
フェルナンドの低い声が響く。
「私もそれが賢明かと存じます。
特にロトス共和国への対応は慎重にしなくてはなりません。」
口元に僅かな微笑を浮かべながらオウガが応える。
「して、軍の体制はどうだ?」
「すぐにでも戦闘が可能かと…。」
「分かった。
今回の事で、ラドニア国民の意識は確実に外側へ向くであろう。
カルディナ海峡の向こう、ロトス島へな。」