ハッピーエンド・スーパーノヴァ

何を思っているのか、ボスは顎を指でなでながら黙り込んでしまった。

俺も言うべき言葉が見当たらず、事務所が沈黙で満たされる。

なんとなく気まずくなり、何か意見を言ったほうがいいのか？と思案したとき、愛すべきキャラクターが出勤してきて、この沈黙を破ってくれた。

「おっはよー！ケンちゃん、私はいくつになっても今の体型を維持するから安心して！」

朝から何言ってるの、この子？

「おはよう。だが、そんな保障がどこにある？女と猫はほっときゃ太る」

「じゃあかまって！24時間365日、すき間無くかまって！」

「検討しておくよ。とりあえず、コーヒーお願い」

ボスは軽くヨドミちゃんをあしらった。

「ユウちゃんもおはよう。コーヒー淹れるから待っててね」

ヨドミちゃんは「コーヒーでお腹下すから太らないー」と歌いながらパントリーに向かった。

間違ってる。もっと健康的に体型を維持する方法はあるはずだ。