ハッピーエンド・スーパーノヴァ
 そんなわけで、俺とヨドミちゃんは「お金が無いのでダラダラ歩き回るデートをしている歳の離れたカップル」という設定で、図書館に向かった。

ボスの考えたプランは単純で、図書館とアンテナ少女のマンションの間を行ったり来たりしながら、アンテナ少女とギャラマサの動きを逐一ボスにメールするというものだ。

「ユウちゃん、手ぇつなご」

事務所を出てすぐにヨドミちゃんが俺の手に、細い指を絡めてきた。

「ちょっと・・・」

「いいじゃん、デートでしょ!?あっ、ユウちゃんって彼女いるんだっけ?」

そうじゃなく・・・ボスにあれだけアピールしてるくせに、女ってやつは。


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