ハッピーエンド・スーパーノヴァ

　しばらく、黙々とただ歩いていたアンテナ少女であったが、住宅の連なりが小さな砂利の駐車場で遮られたところにさしかかると、不意に立ち止まった。

「ずっと、私のあとをつけているでしょ。気付いてるんだから」

と、アンテナ少女はポツリと言い放った。

しまった、不用意に近づきすぎたか・・・

俺とヨドミちゃんが息をのみ、アンテナ少女の背中を見つめたとき、

「この、ヒヨコどもめ！」

と、彼女は顔を斜め上に向けた。

彼女が見ているであろう視線を追う。

そこには、電線にとまっているスズメたちが、数羽いるのだった。