ハッピーエンド・スーパーノヴァ
ヨドミちゃんが電話を取る。

「グスッ・・・もしもし、ファーイーズドだんでいじむじょでず。いいえ、泣いでなんがいまぜん、私のお墓の前で泣がないでぐだざい・・・」

「かせっ!」

鼻声のヨドミちゃんからひったくるようにしてボスが受話器を取った。

「もしもし、ファーなんとか探偵事務所です。・・・柏原さん、・・・ええ、ええ。・・・興味深いですね。・・・もちろん構いません。おまちしております」

ボスは受話器を電話に置くと、俺を振り返ってニヤリとした。

「よろこべ、初仕事だ。クライアントが今から来るぞ」

嫌な予感がした。

< 21 / 160 >

この作品をシェア

pagetop