ハッピーエンド・スーパーノヴァ
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 電話から30分程度たったろうか。

俺達三人が苦行よろしく時間を忘れてコーヒーを飲んでいると、事務所のドアがノックされた。

ヨドミちゃんが応対し、一人の男を事務所に招きいれた。

その時、ボスは事務所奥のデスクでタバコを吸いながら、悪魔のように苦いコーヒーをちびちび飲んでいて、俺は事務所中央のデスクで過去にここで取り扱ったわけのわからない仕事の記録を読んでいた。

記録は『オバケ退治(港のヨーコ横浜血まみれ)』や『給食費を盗んだ犯人を捜せ(そして消せ)』といった奇抜なタイトルがつけられており、内容もそれなりに頭をかかえる代物だった。

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