ハッピーエンド・スーパーノヴァ
「いえ、アトラクナクア星人です。でも良かった!信じてくれる人がいて!警察に言っても防衛省にメールしても、華麗にスルーされるばかりだったので。本当に人類の、いや、地球の危機が迫っているというのに!」

ヨッシーはここにきて始めて笑みを見せた。

その時ヨドミちゃんが、おそらくは人類を冒涜する配合でつくられたであろう暗黒の飲料を俺達の前に差し出した。

「コーヒーを淹れましたよ。よろしかったら、どうぞっ」

俺は震える手でコーヒーカップを口に運んだ。

が、その手はカップをくちびるに当てる手前で動きを止めた。

彼女を傷つけたくない。だが、連続して飲むには、これは、あまりにもハードルが高すぎる!

< 29 / 160 >

この作品をシェア

pagetop