ハッピーエンド・スーパーノヴァ
「それは、仕事ですか?」

「純度100パーセントの業務命令さ。気付かれるなよ」

やれやれ・・・図書館で少女の読む本を盗み見とは。

クトゥルー神話の一冊を返しに行くフリをしつつ、往復でちらちら白い少女の本を覗き見た。

カラー写真が大きく掲載されたそれを確認し、戻る。

「なんだった?」

「・・・ふっくらもちもちパンの作り方を読んでいました」

「よし、ここを出るぞ」
< 54 / 160 >

この作品をシェア

pagetop