ハッピーエンド・スーパーノヴァ
「虎穴に入らずんば虎子を得ず、だ。ユウちゃん、さっきの彼女に声をかけろ」

「ええっ!?なんてですか?」

「なんでもいい。反応を見て、彼女が宇宙人かどうか判断するんだ」

「あの、一応聞きますが・・・」

「業務命令だ」

思わずため息が出る。

さっきまで仕事なのかどうかすら不明なほど緩い時間を過ごしていたのに、一気にハードルが上がってしまった。

図書館入り口から少し離れた路上で、三人で立ち話を装い(いや、完全に立ち話に興じていたのだが)張り込みをして、10分程度たったろうか。

ハンドバッグを手に、白い少女が出てきた。

履いているスカートまで白だ。
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