ハッピーエンド・スーパーノヴァ
「え?」

白い少女はびっくり顔で俺を見上げる。

かわいい。

ヨドミちゃんが活発な少女のかわいさだとすると、この子は可憐なタイプのかわいさだ。

誰が見ても間違いなくキョドっているだろう俺は、思いつくままに言葉を続けた。

「あの、佐藤さん、じゃないですか?」

人違いで声をかけた、これが一番無難だろう。

ただこれは、次に返ってくる一言で会話が終わってしまうのだが。

「いいえ、違います」

白い少女の白い頬がわずかに赤くなっている。
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