ハッピーエンド・スーパーノヴァ
白い少女は大通りからわき道にそれ、住宅街へと走っていった。

続いてボス、俺、ヨドミちゃんが後を追う。

左に折れ右に折れ、息が切れ掛かった頃に、突き当りがフェンスでT字路になっている場所で、フェンスによりかかっているボスに追いついた。

白い少女はいない。

フェンスの向こうは線路で、ここより4,5メートルくらい低くなっている。

線路を挟んだ向こう岸はここと同じくらいの高さで、同じくフェンスが張られており、あちらも線路に平行する道をひとつ挟んで住宅が密集している。

ボスは肩で息をしながら、親指をたてて向こう岸を指差して言った。

「さっきの子、飛んだぜ」

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