ハッピーエンド・スーパーノヴァ
ダイバーは一言発するごとに装置をはずしたりつけたりしていた。

そうして、俺を数秒見つめた後、またおもむろに歩き始め、わき道に入って言った。

俺は、こちらの声が聞こえなくなるくらいまでダイバーが離れてから、携帯電話を取り出した。

「はいはい、こちらケンちゃん」

「もしもし、ボス。おかしな人物を発見しました」

「なんだ?アンテナちゃんじゃなく、ほかの?」

「はい。完全陸地をダイバーが歩いています。スキューバダイビングのダイバーです」

「・・・捕獲しろ」

無理に決まってんだろ。

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