ハッピーエンド・スーパーノヴァ
ボスはディスプレイを見て「ヨッシーからだ」と俺たちに知らせてから電話に出た。

「もしもしケンちゃんです。・・・待って。もしかして、ブルーベリージャムが好き、と言ってなかったですか?・・・・・・ええ、少しですが。今関係者らしき人物を張り込み中なので、また後日連絡します」

ボスは携帯を切った。

「ヨッシーもたった今、ブルーベリージャムが好きです、ってメッセージを受け取ったそうだ。しかし、ポテチの袋とは・・・」

俺はボスからポテチの袋を受け取り、じっと眺めた。

ポテチだ。

まごうことなき、ジャガイモの加工食品だ。

俺がポテチの袋の中を睨み付けていると、ヨドミちゃんがひょいと奪い取った。

いや、もともと彼女の物なのだが。

そしてヨドミちゃんは、真剣な面持ちで俺たちに提案した。

「ねえ、みんなで順番に一枚ずつ食べていこうよ。それで、噛まれて悲鳴を上げた奴が、しゃべるポテチなんだよ」
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