視線の先には...
「次、羽島優夏さん。この丸いのが上下左右、どこむいているか言ってね?」
「はい...。」
ニコッと微笑む先生。
ドキッ
へっ?!?!
って、何ドキッとかしてんのぉ!!!!
「優夏さん。これは?」
「えっ?....み、右?」
「はい。じゃあ、これ。」
えっ?
なんて言えばいいの?
「ひ、左ななめ下...?」
「うん。じゃあ、最後。これは?」
2.0のとこを指した先生。
なんとなくしか、見えないよ…。
勘で当てよう。
「....上。」
「おぉー!優夏ちゃんすごいッ!!!」
1人の女子が言った。
って事は、合ってたんだ…。
「優夏さん。紙。」
ニコッと微笑む先生。
「...かみ?...髪?」
「紙。取りに来て?」
あぁー、紙!
なんちゅー間違いしてんだ。
「どーぞ。〈ニコ」
ドキッ
「優夏さん?いらないの?」
「へっ??あっ、いります!」
「クスッ...どーぞ。」
ドキッ
あぁー!笑われちゃったしッ!!!
っていうか、ドキッって...。
あたし、先生に恋しちゃった?
ドキドキ……
ヤバい。そう考えた瞬間...
ドキドキしてきた。