学園皇子はメガネ少女に夢中
「そう、それじゃこっち向いて」
「その前に離れて頂けます?」
「うん。」
そう言いながらも皇子が離れる様子はない
「あの!」
と振り向いた瞬間
「キャー!!!!!!!!」
教室には悲鳴にも似た叫び声が響き渡った
それもそのはず
皇子があたしにキスしたのだ
皇子は見せつける様にキスを深めてくる
当のあたしは目を見開いたまま皇子のされるがままになっていた。
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「水瀬さん」
「皇子とどういう関係?」
アタシは皇子の取り巻きに囲まれていた
「どうって…皇子の気まぐれじゃないかと…」
「は?皇子はんなに軽くねーよ!!」
軽いですよ
十分なくらいにだって対して話した事なかったアタシとキスするくらいですから…
とは思って居ても口が裂けても言えない
アタシがあまりに驚いた顔したので取り巻きの女の子の1人が
「とにかく皇子に近付くな」
言った時だった
「それは君じゃなくて俺が決めるから。薫風に手を出すの辞めてよ。」
それに君らは薫風と違って"彼女"じゃないんだし
皇子はそう女の子たちに言い放つとアタシの手を引いてその場を後にした。