学園皇子はメガネ少女に夢中


グガーグガーグガー


「ん…」


バシッ


グッ…


あれからどうやら寝ていたらしい私は目覚まし時計のアッヒールーくんの鳴き声に起こされた



イビキみたいな目覚まし音

そろそろ変えようかなと思ったりするけど変えれば変えたで寂しいのでこれで構わないかなと思ったりする



トントンと階段を登ってくる音と母の笑い声が聞こえた


コンコン


「入るわよ」


「お客さん?」


のアタシの質問を華麗にスルーした母は部屋の扉を開けた



「薫風ー!!心配で来ちゃった」


とにっこり微笑んでくれた繭ちゃんにウルッとくる

「事情は聞いたよ。大丈夫?水瀬さん」


と美沢さん


まさかこの人も来てくれるとはと呆然としていると


「薫風調子はどう?」


「あ、ピンピンしてます」




最後に部屋に入って来たのは皇子だった



アタシは自分の頬が一瞬にして紅潮するのがわかった
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