学園皇子はメガネ少女に夢中




ズキッ


「いっ…」


私の言葉に美沢さんが


「大丈夫?恋する乙女は大変だね。親友にもヤキモチか…」


は…?


「ヤキモチなんて…」


「妬いてないって言い切れるの?」


「もちろん!!」


私が勢い良く頷くと


「愁滋はあれだけ素直なのに彼女がこれじゃあ苦労するね」


なんかキャラ違う


「美沢さんってあれですねツンデレですね…」


「何?気移り?」


「それは有り得ないんですけど」と私が言うと美沢さんが笑いながら


「アンタはイケメンが嫌いなの?」


「目立つ種族が好きじゃないですね」


「でも愁滋は好きでしょ?彼女なんだし」


そういえば


「皇子は…まだ良く解りません。後アタシ皇子とは付き合ってないですよ?」


その言葉に美沢さんが驚いた顔をする


「どういう事?」


「付き合おうって告白してないし、言われてないので」



「…鈍感キングだ」


「いやいやアタシ勘は鋭いですよ!!大体勘で生きてるんで!!」


「俺これから先も一生君には頼らないよ」


「なっ!!」


「まぁ…良いんじゃない。君は君らしく生きなよ」



「美沢さんは少し我を抑えて生きた方が長生き出来ますよ」


「言うねぇ…俺、愁滋程じゃないけど女の子のファン居るよ」



「マダシニタクナイッスモウスワケアリマセン」

「申すわけありませんて…下手くそ鈍るのやめなよ」


美沢さんは人を傷付けるプロだ!!


心臓持たねぇアタシの心という剣が今サラサラの粉になりつつある…


そんな事は知らない美沢さんは


「帰る」


「キョウハ「感謝の気持ちは別に良いよ。じゃあね」



そう言って手をヒラヒラさせながら部屋から消えた


< 18 / 54 >

この作品をシェア

pagetop