学園皇子はメガネ少女に夢中

皇子がアタシをソファに移動させようとした瞬間


ドンっ

勢いよく開いたドアから繭ちゃんと美沢さんが現れた

「お前ら…鍵なんで持ってんだよ」


ていうか降ろしてよ

お姫様抱っこ死ぬ程恥ずかしいんですけど


「いやアタシは執行部だし」


…え?


「それは初耳ですが佐和山さん」


皇子そうだよね

今まで地獄のような書類と2人で(主にはアタシだが)戦って来ましたもんね


そろそろ降ろして


「ていうか愁滋、水瀬さん降ろした方がよくない?熱あるのか知らないけど顔真っ赤だし」


おぉ…天使の顔した悪魔の囁き


「ん?…あぁ…」

やっと座れた…


「ところで繭ちゃん執行部ってどういう事?」


「いやさ…2人がBBKに出るって聞いたからさ手伝いたいって言ったらさ」



「俺も入るなら執行部員として扱ってやるってさ」


と美沢さん


「手伝いなんかいらないのに」


「助かった!!繭ちゃん!」



「なるほど、まだ意志疎通出来てないわけね」


「だな…」


皇子はガックリと肩を落とし

アタシは繭ちゃんに抱きついて


喜びを噛み締めていた



「高校最後の文化祭楽しみですね!!」



「「「え…」」」


「どうしたんですか3人とも…?」


何か間違ったこと言ったかな?




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