学園皇子はメガネ少女に夢中
「そういえばさ…薫風衣装見た?」
「うん、ピンクのヒラヒラだった」
「随分と粗末な説明だね」
美沢さん完全にバカにしてやがるな
「心配いらないよ。2人とも僕が薫風の衣装用意するから」
「じゃあ大丈夫か」
繭ちゃん心底不安なんですけどアタシ!
「審査は3つ制服私服正装だっけ?」
「春去年出たよね?どうだった」
さすが皇子と並ぶモテ男
「歩くだけだし簡単だよ愁滋も得意だろ?」
「まぁね…ただ」
「なんですか?」
皇子と美沢さんがアタシを見る
なんか殺意が芽生えるんですけど…
「まぁ僕が居るから薫風は安心してよ」
「えぇ棒のよーに真っ直ぐ立ってます」
「バカ!」と繭ちゃんに頭を叩かれる
痛い…泣
「化粧品はアタシの貸してあげるから…」
「あ、メイクは要りません」
「「は?」」
よく気が合うなこの2人
「余裕だね水瀬さん」
すげームカつく
「違います。私がしなくても皇子居るし平気ですよ」
「まあ薫風メガネ外すだけでもさぁ」
の繭ちゃんの言葉を皇子が遮った
「それはダメ」
「どうして?」
「薫風は着物を着るから」
なるほど…
「なら大丈夫ね」
繭ちゃんが納得してる側で美沢さんが笑顔なのはなぜだ?