学園皇子はメガネ少女に夢中



「それじゃ無理だね」


皇子の言葉に三神さんは目に涙を溜め始めた


「…皇子、いくら学校中の女が味方だからって調子乗ってたら文化祭で恥かかせますよ?」


アタシが何だか良く解らない脅し文句を言うと皇子は

「ふーん。ま、それは後で話すとして」


「は!?」


「ねぇ、三神さん喜優先輩は超能力者じゃないから口に出さなきゃ伝わらない。言っても無いのに無理だって言ってたらそれは無理に決まってる…違うかな?」

…皇子の言ってることはとても納得出来た


じゃあ突っ掛かったアタシは一体…あ、横を見ると皇子がにっこり微笑んでいた

コイツは悪魔だ!!

悪魔だ!!


「悪魔だ…」


「うん。ちなみに悪魔は獲物を逃がさないから」






さらば短いアタシの人生



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