学園皇子はメガネ少女に夢中


―文化祭当日―


今日の午後からBBKが行われる


「皇子…これは一体」


「満足?」


皇子が用意してくれた衣装はとても美しくアタシには本当に勿体無い着物だった

「着付けは家の者がするから安心して」


「ありがとうございます皇子」


なんというかよっぽど優勝したいんだな皇子…


「薫風の私服楽しみだな」


この人は…


あんなに嫌だったイベントも綺麗な衣装を目の前にして楽しみにしていた




見回り五件目


「もう食べれない…」


「大丈夫?薫風」


誰のせいだ


「皇子…もう無理です」


「ここだ…メイド喫茶…行くよ薫風」



「ケーキ…」


デザートは頑張ろう


「お待たせしました!!焼きそばです!!」



ケーキ…は?


「美味しそうだね、ありがとう」


キャーと言って消えた女の子たちの素直さが羨ましいななんて思って居ると…



「やめて下さい!!」


「いいじゃねーかよ、客商売だろ?」


いかにも不良です!!って感じの奴等がうちの生徒の手を掴んでいる


「薫風待っててね…」


皇子が席を立って
男たちに近付く


「離してくれるかな?」


皇子の言葉に男がギロリと
皇子を睨む
< 33 / 54 >

この作品をシェア

pagetop