学園皇子はメガネ少女に夢中


「なんだテメー?」


「彼女から手を放して?」


皇子の言葉は柔らかいけど口調は鋭い

完全に文化祭台無しだ…


皇子は何が合っても手を出せない


なら…あたしが…やるしかないじゃない


「いちいちウゼーんだよ!!」
男が皇子に殴りかかろうとする


でも皇子は避ける様子が全くない


あんのっアホ皇子!!
こんな時までカッコつけんなー!!



バコーン



「うわあぁあぁあ!!」


「…痛いんだ」


アタシは皇子と男の間に御盆を入れた


男は見事にその御盆を殴った


アタシはそれを見た後腰が抜けってしまった。


「薫風…」

皇子がアタシの側に来る

「弱っちいんだなお前、女に守られてやんの」


「なんだと?」


皇子の目が鋭く光る


「まぁいーや!覚えてろよ」

「忘れます!!」


黙ってればその場が収まるのにアタシはまた…


「なに?」



「我が校の誇り高き文化祭にこれはあってはなりません!!貴方はしらないでしょう…ここに居る女の子や裏方の男の子がどれだけ頑張って来たか!!」


男はアタシの前まで来てニヤッと笑った後


「知らない。でもアンタは良く頑張ったな…ごめんな?」


男がアタシの頭を撫でようとすると


「薫風に触るなら俺を倒せ」

お、皇子!?


「うわっ…まぁいーやこの学校の目玉見たら帰る!」


はぁ!?


「大丈夫だよ薫風…困らせること絶対しねーから!!みんなも本当にすいませんでした!!」


男は頭を下げた後店を出て人込みに消えた



なんだあれ…





「皇子!!怪我は?」


「え…俺は平気…それよりみんなは?」


するとその場に居た子たちは第一声目に


「素敵…」


あーあ…なんだかなぁ…


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