学園皇子はメガネ少女に夢中
「さぁ!!始まりました!!我らが学園祭の目玉!!美男美女カップルコンテスト略してBBK!!」
…逃げようかな
「今回は過去最高の美男美女が集まってるぞー!!」
でも潔くないしな
「それに今回は学園の皇子が初参戦!それにそれに東藤白鳥カップル!!演劇部のプリンスとプリンセス和宮&三神も参戦だぁ!!」
「僕、そんな風に言われてたんだ」
「アタシもです…」
三神さんと和宮先輩が困惑している
「ハードル上げるわねぇ…あの司会者」
「うわっ!!し、白鳥さん」
「失礼ね、人をお化けみたいに」
「すいません」
「呑気ねぇ薫風。一番大変なのはアンタよ」
と、繭ちゃん
「その通り。今まで一度だってBBKに出ようとしなかった愁滋が女を連れて出るのよ?しかも、一番最後に」
血の気が引いて行く
「…皇子」
ダメ元で聞いてみよう価値はある
「何?薫風?」
皇子がこっちを向いて微笑む
眩しー
効かないけど
「あの、この先なんでも言う事聞くから逃がして下さい」
皇子は一瞬驚いた後
「何でも…?」
あ…
「んー無理」
ですよね…
「別に逃がさなくても薫風は僕から逃げれない」
「はぁ!?」
皇子はアタシの耳元で
「逃がさないから。絶対」
そう囁いた後
「さぁ!!一組目のカップルから行こーう」
BBKの…運命の幕が開いた