学園皇子はメガネ少女に夢中


「次、白鳥さんたちですね…私のせいで申し訳ないです」


三神さんがいきなり頭を下げる


「そんな…顔を上げて下さい!!」


「副会長…私、私!!もう弱音は吐かないと誓いますから!!」


「三神さん…和宮先輩としっかり話合って良い恋人同士になって下さい…ただ、それは私ではなく白鳥さんに」


「はい…私、目が覚めました。あ…出てきた…副会長見ないんですか?」


「見たら自信を無くしそうなので…お恥ずかしい」


「…そんな…」


三神さんはまだ何か言いたげだったが私がそれを遮る

本当に見たら

自信を無くす


"薫風と一緒だから"


皇子がそう思うなら

私もたまには素直に

「心強い人が居るから大丈夫」



私たちにしか出来ない…


そうだ…


確か、衣装以外は指定されて居なかった


何も持つなとは言われてない


ならば…


私は三神さんに一礼すると皇子を探す為に走り始めた

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