学園皇子はメガネ少女に夢中

あれはよく晴れたとても素晴らしい休日でした


休みはコンタクト派な私はお気に入りのワンピースを着て街に出掛けた


あ、これ可愛い


チーン!!

締めて2980円


良い買い物したなぁなんて思って歩いて居ると



「水瀬?」





「だれ?」


ばれたくない


そう思いながら笑顔で振り向くと


カチャ


「やっぱりお前コンタクト可愛いのな」


殺意


なんでメガネなんざ持ってんだよおぉぉぉぉ


思いもよらずメガネをかけられあっさりバレた私は
その日は"秘密"にしてくれるというので心底嫌だが、こいつ買い物に付き合った

楽器屋でベースをカードで購入した秋山はボンボンなのだと知る



んでまあこのベースをですね


持ってみるかと言われた私はちょっとどころじゃなくに興味津々ベースを持ってみた


すると

あら不思議


手が勝手に滑って



スローモーションに



ガッシャーン


「嫌われてるとは思ってたけどまさかここまでとは…」




あ、気付いてのね!
じゃなくて

「ごめんなさい!!確かに嫌ってるけど、わざとじゃないの本当にごめんなさい」


どうしよう

明日からあたしの人生真っ暗だ


「弁償してくれる?」


恐る恐る顔を上げながら

「いくら?」
と尋ねると


「100万」


にっこり笑顔の皇子スマイルに私はその時人生が終わったのだと悟りました





< 5 / 54 >

この作品をシェア

pagetop