ココア
子供の短冊に
苦笑しながらも
気になったモノがある。
「つーか、さっきから
気になってたんすけど。
……なんすか?
この、無駄に目立つ
アルミホイル色と
乙女色に反した
黒色の短冊って……?」
無心に子供の願を読む
堂野さんの横で、
明らかに異色を放つ色紙を
手にとる。
俺が、手にしたのは黒
俺と真月の好きな色
俺達は、色の好みだけは
完璧に一緒なんだ
あ、でも食の好みも
似てるな。
って、それは、
ちょっと置いておき
短冊に視線を落とした。