ココア
「鷹尾・・・センセ・・・?」
動揺を隠すのに必死な
真月さんの声
その声にも、揺らがずに
彼女の額に自分の額を
コツンと合わせた、その男に
「どうしたの?」
明らかに周りを気にしながら
声をかけた彼女
「なんか、ゾクッとしたから
熱でもあるのかと思って。」
額を合わせたまま話す男に
見てる私の方が赤面する。
・・・いつも・・・
私たちに声なんてかけてこない
人見知りちゃんなイメージな
オトコなのに、なんて大胆な
熱の測り方なんだろう?!
「そ・・・そか・・・
風邪なのかな?」
ガチガチに固まった真月さんが
彼の額に掌をあてて熱を測り
「何ともないよ?大丈夫だよ。」
・・・と言って
ビジュアル系の男の
髪を撫でた。
・・・ドキン!!
ヤバイ!!//////
見てる方が興奮して・・・
ヒュッと息を吸い込んだ。