追いかけて~恋の行方
◇実はウブカノ
「先輩、先輩、ねぇタカギ先輩!」
あたしは今日も、城南の校門で先輩を待つ。
「お前なぁ、何回言ったら覚えるんだ! 俺はタカダ。タカダアツシ」
あれっ、間違えた?
タカダとタカギ、似てるんだもん。
名前なんてどうでもいいじゃん、あたしにとっては、先輩は先輩なんだから。
あたしは、ちょっぴりムクレテ先輩を見る。
「あぁ、もういい。お前、名前で呼べ。名前。アツシだアツシ」
先輩に反対に睨み返された。
「えぇ~いいのかな? 先輩なのに?」
「お前、俺の彼女になったんだろ?」
そっか、彼女だもんね。
でも、呼び捨てはやっぱり失礼だから……
『アツシさん』、いや、あたしっぽくないでしょ。
『アツシくん』、って、感じじゃないよね。
『ア~さん』、はおじさんぽいか。
じゃぁ……
あたしは今日も、城南の校門で先輩を待つ。
「お前なぁ、何回言ったら覚えるんだ! 俺はタカダ。タカダアツシ」
あれっ、間違えた?
タカダとタカギ、似てるんだもん。
名前なんてどうでもいいじゃん、あたしにとっては、先輩は先輩なんだから。
あたしは、ちょっぴりムクレテ先輩を見る。
「あぁ、もういい。お前、名前で呼べ。名前。アツシだアツシ」
先輩に反対に睨み返された。
「えぇ~いいのかな? 先輩なのに?」
「お前、俺の彼女になったんだろ?」
そっか、彼女だもんね。
でも、呼び捨てはやっぱり失礼だから……
『アツシさん』、いや、あたしっぽくないでしょ。
『アツシくん』、って、感じじゃないよね。
『ア~さん』、はおじさんぽいか。
じゃぁ……