追いかけて~恋の行方
ま、私服の俺は、大人びて見える。
それは確かだ。
さっきも麗のお袋さんに、大学生に間違えられたし。
でもな、余裕なく、こんな必死こいてお前を追ってきた俺が、大人みたいで怖いって……
俺はどうすりゃいいんだよ……
「レイ、俺はお前より、たった一つ年上なだけだぞ」
俺は麗の頭に手を載せ、できるだけ優しく囁いた。
「うん、でも、絶対大人に見えるよ。あたしなんてアックンの隣りに似合わない」
「勝手に決めんなよ」
「だって……」
目を真っ赤にして、こんなに怯えて泣く、麗をこれ以上責めることなんて俺にはできねぇよ。
だけど、
「俺のレイを好きな気持ちはどうすりゃいいんだよ」
俺はその場に倒れ込み、空を見上げて手を伸ばす。
「レイこそ、あの雲みてぇに、とどかねぇ」
そう呟いて、目を閉じた。
柄にもなく、涙がこぼれちまいそうだったんだ。
「アックン?」
急に黙った俺を気遣ったのか、麗が不安そうに俺の名を呼んだ。
「レイがいないと駄目なんだ、側にいて欲しいんだ」
俺は心からの叫びを、恥ずかし気もなくそのまま口にした。
そして、じっと麗の言葉を待つ。
それは確かだ。
さっきも麗のお袋さんに、大学生に間違えられたし。
でもな、余裕なく、こんな必死こいてお前を追ってきた俺が、大人みたいで怖いって……
俺はどうすりゃいいんだよ……
「レイ、俺はお前より、たった一つ年上なだけだぞ」
俺は麗の頭に手を載せ、できるだけ優しく囁いた。
「うん、でも、絶対大人に見えるよ。あたしなんてアックンの隣りに似合わない」
「勝手に決めんなよ」
「だって……」
目を真っ赤にして、こんなに怯えて泣く、麗をこれ以上責めることなんて俺にはできねぇよ。
だけど、
「俺のレイを好きな気持ちはどうすりゃいいんだよ」
俺はその場に倒れ込み、空を見上げて手を伸ばす。
「レイこそ、あの雲みてぇに、とどかねぇ」
そう呟いて、目を閉じた。
柄にもなく、涙がこぼれちまいそうだったんだ。
「アックン?」
急に黙った俺を気遣ったのか、麗が不安そうに俺の名を呼んだ。
「レイがいないと駄目なんだ、側にいて欲しいんだ」
俺は心からの叫びを、恥ずかし気もなくそのまま口にした。
そして、じっと麗の言葉を待つ。