追いかけて~恋の行方
「わぁ、可愛いお店だね」
店に入るなり、麗は嬉しそうに声をあげた。
「ペアリングもいっぱいある」
「やっぱ指輪がいい?」
俺は少し不安になって、麗の顔を覗き込んだ。
「ううぅん、ペンダントがいい。いつもつけてられるから」
「そっか、で、俺がいいなって思ったのはコレ」
俺は、カウンターのショーケースの中に飾られた、シンプルな銀のプレート型ペンダントを指差した。
「ここに、好きな文字を刻んでもらえるんだ」
「わ、素敵! ロマンチック」
キラキラした目で俺を見つめる麗。
だから、反則だろ、その反応は。
「で、アックンは、なんて入れてくれるの?」
「それは、ヒ・ミ・ツ」
「えぇ~」
「貰った時のお楽しみだろ、そういうもんは」
「そっかぁ~」
「はい、だから、レイはちょっと他でも見てて。俺はその間に注文しとくから」
俺はそう言うと、麗をくるりと後ろを向かせ、陳列棚の方へと追いやった。
店に入るなり、麗は嬉しそうに声をあげた。
「ペアリングもいっぱいある」
「やっぱ指輪がいい?」
俺は少し不安になって、麗の顔を覗き込んだ。
「ううぅん、ペンダントがいい。いつもつけてられるから」
「そっか、で、俺がいいなって思ったのはコレ」
俺は、カウンターのショーケースの中に飾られた、シンプルな銀のプレート型ペンダントを指差した。
「ここに、好きな文字を刻んでもらえるんだ」
「わ、素敵! ロマンチック」
キラキラした目で俺を見つめる麗。
だから、反則だろ、その反応は。
「で、アックンは、なんて入れてくれるの?」
「それは、ヒ・ミ・ツ」
「えぇ~」
「貰った時のお楽しみだろ、そういうもんは」
「そっかぁ~」
「はい、だから、レイはちょっと他でも見てて。俺はその間に注文しとくから」
俺はそう言うと、麗をくるりと後ろを向かせ、陳列棚の方へと追いやった。