追いかけて~恋の行方
月曜、俺はやっと時間の都合がついて、『pledge』に指輪を受け取りに行った。
まあ、正直言って、この店に入るのはこっぱずかしいけど。
「あら、シノブくん、遅かったじゃない」
店に入るなり、美里さんが、俺に笑いかけて来た。
「なかなか受け取りに来ないから、怖気づいちゃったっかと思ったわ」
「そんなこと、ないっす。練習とか試合とかで、時間がとれなくて……」
俺はなんか気が引けて、言葉を濁す。
「あ、ごめん、ごめん、あんまり気にしないで。あたしって、どうも一言多いのよね。ハイ、これ、出来上がった指輪」
美里さんは、カウンターの上のビロードを貼った台の上に、指輪を二つ並べて置いた。
「こっちの大きい方が、シノブくん。これがナギサちゃんの。
刻んだ文字を確認して貰えるかな」
俺はまず、自分が決めた、ナギサの指輪に手を伸ばす。
『2010 S to N』
文字は、きっちりと刻まれていた。
「あ、俺、ナギサがどう頼んだのかわかんないんですけど」
「まぁ、兎に角、見て見てよ」
手にして覗き込んだ、指輪の裏側には、
『as a pledge』(誓いを込めて)
と、刻まれていた。
まあ、正直言って、この店に入るのはこっぱずかしいけど。
「あら、シノブくん、遅かったじゃない」
店に入るなり、美里さんが、俺に笑いかけて来た。
「なかなか受け取りに来ないから、怖気づいちゃったっかと思ったわ」
「そんなこと、ないっす。練習とか試合とかで、時間がとれなくて……」
俺はなんか気が引けて、言葉を濁す。
「あ、ごめん、ごめん、あんまり気にしないで。あたしって、どうも一言多いのよね。ハイ、これ、出来上がった指輪」
美里さんは、カウンターの上のビロードを貼った台の上に、指輪を二つ並べて置いた。
「こっちの大きい方が、シノブくん。これがナギサちゃんの。
刻んだ文字を確認して貰えるかな」
俺はまず、自分が決めた、ナギサの指輪に手を伸ばす。
『2010 S to N』
文字は、きっちりと刻まれていた。
「あ、俺、ナギサがどう頼んだのかわかんないんですけど」
「まぁ、兎に角、見て見てよ」
手にして覗き込んだ、指輪の裏側には、
『as a pledge』(誓いを込めて)
と、刻まれていた。