追いかけて~恋の行方
「なんか、今更ながらいいわね、恋するって」

美里さんが、優しい笑顔で呟いた。

「あなたたち、いつまでも仲良くするのよ。
今のその気持ちを忘れずにいれば、きっとその恋は永遠になる」

「そのつもりっす」

な、と、俺は忍に同意を求めるように肩を小突く。

「嗚呼」

と、小さく忍が頷いた。

「そうよ、あたしはこういう気持ちを後押しする為に、この『pledge』を開いたのよ。
最近、ちょっと商業主義に走り過ぎてたわね。
指輪のデザインとか、ディスプレーとか、そんなことばっかりに気がいっちゃって、反省しなくっちゃ……」

まぁ、たんび、こんな説教してたら商売になんねぇかもしんねぇけど。

まぁ、実際、後押しされてっけど。

ある意味、感激してっけど。

俺、こういうのに弱ぇから……
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